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激流(上・下巻) [BOOKS]



激流(上・下巻)
柴田よしき著 徳間文庫
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何か新しいもんでも読もうかなぁと、書店でふむふむとチェックしているところへ
何気に目に入ってきた本です。
帯部分の、「書店の目利きが大絶賛」というワードに惹かれたみたいです。
CDのジャケ買い的感覚っていうんですか。


柴田よしき氏は、かなり著名な方のようですが、
無知な自分は全くもって知りませんでした。(笑)


あらすじ的には、
修学旅行中に一人の少女が、唐突に謎の失踪をしてしまうところから始まります。
その時、友に行動していたグループの少年少女6名。

当時の事件は未解決なまま、
20年の月日が流れ、受験、進学、就職、リストラ、結婚、離婚、ドラッグ、栄光、衰退と、
当時のグループの6人は、35歳になりそれぞれの激動なる人生を歩んでいる訳です。


そこに、

「私を覚えていますか? 冬葉」

と20年前に失踪した少女からのメールが、当時のグループのメンバーに届きます。


それぞれ、ばらばらにそれぞれの人生を歩んでしたのに
そのメールが引き金となって、20年の時を超え
不思議と絶妙に巧妙に6人のメンバーが繋がり、絡み始めるという
サスペンス・ミステリーな訳です。


事件はどうなるのか?解決するのか?


という感じなのですが、
6人のキャラクター設定、人物像の造形描写、伏線の貼り方は、
絶妙で巧みでスピーディーで、すっかり引きつけられるし、巧いなぁと感じましたね。
上下巻で、900ページはありますからね。
飽きずに読めたのは、実力者のなせる技かとお察しします。


伏線が貼られ過ぎて、全てを完全に繫ぐのには、
若干無理があるか?という気は個人的にしてしまいますが
この辺りは、個人的な感想。
さらにいうと、下巻後半部分からの核心部分である事件の真相は、
個人的には、そういうことでしたかぁという感じ。

若干の尻つぼみ感があるかぁ、と若干個人的には思ってしまいましたが
やはり巧いなぁと素直に感じますので、他の作品も読んでみようかと思います。



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