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出口のない海 [BOOKS]


『出口のない海』 横山秀夫著 講談社文庫


ちょっと前に読んでみた文庫本。
夏の時期になると本屋では平置きしているのも多くなり
ついつい気になってしまう戦争モノ…

で、この『出口のない海』です。

2012081503.jpg


第2次大戦末期、回天(カイテン)なる空前絶後、
筆舌に尽くし難い兵器が秘密裏に開発された必殺の特攻兵器「人間魚雷 回天」。


「人間魚雷」ですよ…この時代では、あり得なさ過ぎて、
まったくもって想像することさえ出来ません。


主人公である大学生、並木青年は学徒出陣し、時代の理不尽さをも感じながら、
最終的には、その「人間魚雷 回天」に乗り込むこととなる。かなり割愛ですが…

死と直面し、どんどん追い込まれて行く緊張感、痛烈、極限、
絶望感、焦燥感、矛盾、理不尽さ…心の葛藤…

著者の筆力、鋭力もあり、
『自分ならどうする!?』という事を、これでもかと痛烈に考えさせられる訳です。


で、最後はどうなんのよ!?は、是非に読んでみる事をおすすめいたします。


ページ数もそんなに多くもなく、
読み易いのもあり、1日程あれば読み切れるかと思います。

おすすめ度 ★★★★★


この本とともに、
自分的には『永遠のゼロ』も強くお薦めしたいですね。



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someking

カイテン・・・本当にあったんですよね?

あのスクリューベイトの名前見た時に思わず人間魚雷を想像して、何とかならんのかと苦笑しました。


by someking (2012-08-23 22:58) 

bassgill

>someking様
山口県周南市に回天記念館があるんですよね。
カイテン、恐ろしいことですがあったのは事実かと…。
戦没者もおりますし…

ただ、米国史実においては回天なる兵器で沈没した
船舶は無いという発表みたいですし…
歴史では何が真実かむずかしいですよねー。
決して繰り返してはいけない!ことを切に望うしかないです。

にしても、スクリューベイトのネーミング!
よくやるよなぁと、自分もおったまげました!(苦笑




by bassgill (2012-08-24 15:32) 

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