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フィッシュストーリー [BOOKS]

「伊坂 幸太郎」

自分的には、飛ぶ鳥を落とす勢いの小説家である。
なんか、来てますねーって感じだし…実際売れてると思いますし…。

最近読んだ「フィッシュストーリー」ですが、
特に、魚をテーマにしてる作品ではないのであしからず…。(笑)


2010_0125_01.jpg


4つの中短編集で構成された初期の作品らしく、
自分が忙しいモードの時には、
4つの長短編なら軽い感じで読めるかなぁー、と思いゲットン。


実際、軽い感じで一気に読み終える事が出来たし、自分的にも
楽しめました。好きですねー。

といっても、かなりというか、やはり完成度は高いと感じます。


興味深いのは、それぞれに登場するキャラクターが他作品にもささやかながら、
もしくは、主役級としてでも登場しているので、
それが微妙にリンクしていて、そして伏線になってたりして、
実際、読み手の心理をくすぐる訳ですよ。


このあたりも、うまいなーと感じる訳で…。


テーマも、4話目の「ポテチ」では、
家族、兄弟の“絆”、“つながり”、“血”といったテーマで
「重力ピエロ」と相通じる内容で重いテーマだったりするんだけど、
重い感じでストーリーが進行するわけでなく、以外と軽快に
読めてしまうから、逆にそのギャップが感慨深かったりするわけで…
ついつい読んじゃうんですよねー。

伊坂ワールド。


今更ながら、
「陽気なギャングが地球を回す」を読んでたりします。





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